奥飛騨温泉郷 新穂高温泉 槍見館

宿泊記 2012年1月

全15室。槍ヶ岳を一望できる湯巡りの宿。



土蔵造り離れ「霞」
和室+ベッドルーム+テラス付き露天風呂


《客室編》


東富士五湖道路に乗った辺りから車道が凍っていて、走るのがちょっと怖い^^;。2年前(2010年)に訪れた時には雪が全く無かった松本市内も、車道を覆うほどの雪が降っていました。
もちろん奥飛騨温泉郷は期待通りの豪雪〜♪
蒲田トンネルを出てすぐ、左方向に槍見館へと続く道が現れます。車1台分の細い道でした。
二又の右側へ行くと槍見館の駐車場です。結構広い。中央の母屋から続く右手前の建物は離れです。
1時30分着。ちょっと早いけどチェックイン♪
なかなか趣のある造りです。たくさんぶら下がっている干し柿が可愛い。
早すぎたのか、誰もいなくてひっそりとしている館内。声をかけたら、ニコニコと感じの良いご主人と、なんとも味のある仲居さんが対応してくれました(笑)
フロントのあるロビー。立派な梁や囲炉裏、庄屋を移築した佇まいは、福地温泉の「かつら木の郷」に似ています。
囲炉裏で沸かしたお湯でウエルカムドリンクの柚子湯を頂きました♪美味しかった〜
窓の外は一面の雪景色。ロビーにはこの囲炉裏の間と窓辺にベンチが少し。他に寛げるようなスペースはありません。ロビーから露天風呂へ行ける階段がありましたが、雪のため閉鎖されていました。
飲み物の自販機等がない代わりに、ロビーには湧き水で冷やされたお茶やラムネやビール、温泉で温められたコーヒーや温泉卵がありました。驚いたのは、飲食した分はフロントのノートに書き込むという自己申告制!確かフロント横のお土産やアイスなども同じシステムでした。なんというおおらかさ〜(笑)
温泉卵100円、お茶210円、缶ビール380円。
露天風呂へ行くときは、ロビーに置いてある長靴に履き替えます。外国人のゲストも多いようで、英語での案内も。この日は台湾からのゲストが2組いました。
今回宿泊したのは、2室ある露天風呂離れの「霞(かすみ)」111号室です。下記の案内図のように、一番端しにある部屋なので静かで眺めも最高でしたが、大浴場や露天風呂へはかなりの距離がありました。(冬季以外はロビーから露天風呂へ行けます)
この案内図でみると右側に槍ヶ岳がありますので、離れ以外のお部屋から槍ヶ岳は見えるのでしょうか?
ロビーから離れへと向かいます。ロビーからも結構歩きます。
突き当たりに「霞(かすみ)」、手前に「霧(きり)」のお部屋。鍵は1つです。
玄関を入るとこんな感じの複雑な造り。3階建てですが、2階と3階の間にスキップフロアがあるので4層になっています。スキップフロア階に玄関、玄関を起点に1層上がるとベッドルーム、左下に1層下がると和室、右下に1層下がるとトイレと洗面所、左下に1階半下ると露天風呂になります。
玄関から1層下りた場所にある和室です。コタツも薄型テレビもある快適空間。居心地が良すぎて、寝るとき以外ずっと和室にいました(笑)
温泉回り用の可愛い籠バッグが大小用意されていました。これがあると、とっても便利♪
そして何よりも槍ヶ岳が一望できるこのサンルームのような空間が最高に素敵!
大きくとった2面の窓からは素晴らしい景色を眺められます。左側に母屋、見下ろすと蒲田川沿いに点在する貸切露天風呂、天気が良ければ正面に槍ヶ岳!
ここは槍見館の中でも一番の特等席なんじゃないかと思います♪温泉で温まったあと、降りしきる雪をぼんやり眺めるのは最高のひと時(* ´Д`*)
翌日は晴れましたが、雲が多かったので槍ヶ岳は薄っすら見えたような見えなかったような?(笑)
最上階にあるベッドルームです。なぜかシングルとセミダブルのサイズが1つづつ(笑)オレンジのファブリックで統一されていて可愛い感じのお部屋。天井が高く広々としています。
テレビ、鏡台、ソファもあり、こちらもなかなか快適なお部屋ですが、和室に入り浸っていたのでほとんど使わず(笑)
テレビの下にセーフティボックスもあります。ベッドルームから出るとすぐ玄関へと下りる階段。
トイレと洗面台。洗面台の下は冷蔵庫。中は空でした。和室と同じ階なんですが和室からは直接行けず、一度玄関のある階を経由して行くことになります。
一番下の階は部屋付きの露天風呂。暖簾の先に簡易な脱衣スペースがあります。
ドアを開けると広〜いテラスに大きな露天風呂♪テラスにシャンプー、リンス、ボディソープはありましたが、シャワーは無し。ここで身体を洗うには桶で温泉をすくうしかありませんが、極寒のうえにシャンプー類は全部凍りついていて使えないので諦める(笑)
岩造りでかなりの大きさがあります!以前泊まった竹泉荘の部屋付き露天風呂と同じくらいあるでしょうか。
2万円台の客室でこれほど大きな専用露天風呂が付いてるって、ちょっとありえないくらいお得な宿だと思う♪
入浴目線はこんな感じ。屋根はありますが、冷たい風が吹き抜けるので気持ち良かったです〜(* ´Д`*)
テラスも広く眺めも素晴らしかったです。暖かな季節なら、このテラスで景色を眺めながらのんびりするのも素敵そう♪
この部屋付きの露天風呂が、どの貸切風呂よりも広く景色も良いお風呂だったので、このお部屋に泊まるか泊まらないかでこの宿への満足度がずいぶん変わるような気がしました。
川沿いの貸切露天風呂付近から見た離れです。川方面に突き出た感じで建っています。先端が「霞」で、母屋側が「霧」。
ちなみに、お隣の「霧」のお部屋のファブリックはブルー。部屋の大きさは変わりませんが、レイアウトは多少違っています。
「霧」の和室。残念ながら窓が1つなので、「霞」のようなサンルーム感はありません。
また、窓の外は木で覆われていて暗い感じです。北アルプスや槍ヶ岳も見えないかな。
「霧」の露天風呂。「霞」の半分くらいの広さしかありません。テラスも狭く開放部も狭いので、「霞」と比べると窮屈な感じ。
すぐ隣が母屋なので目隠しのためだとは思いますが、岩や柵に囲まれていて圧迫感のある露天風呂でした。
離れ2室は同じ金額だと思いますので、これほど違うのなら是非とも「霞」を指定したいところですね〜
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1泊2食付き1人27,450円×2人=54,900円


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