二期倶楽部

宿泊記 2012年4月



1泊目 : NIKI CLUB & SPA(東館) メゾネットパビリオン Room.49 (68u)

2泊目 : にき倶楽部1986(本館) スイート「竜胆(りんどう)」 (55.2u)
 


《不満編》
 ※あくまでも、1泊で15万円超(2名/昼食・飲物代、サービス料含めて)の、素晴らしいホスピタリティを期待する高級リゾートとしての不満です。
 ここからは食事・施設編を作ろうと思っていたのですが、どうしても嫌な気持ちが残っていて楽しい旅行記を作る気になれない・・・。ちゃんとしたものはこの不満が思い出となったころに作ろうかと思っています。
 不満その1<野天風呂>

本館、東館それぞれから徒歩10分くらいの林の中に野天風呂があります。このワイルドな環境から、落ち葉や虫はもちろん、カエルが入ることがあるかもしれない旨の張り紙がありました。当然私もカエル1匹くらいは覚悟の上、というか、入っていないか注意しながら入るようにしていました。
しかし・・・・゚・(ノД`;)・゚・
 夜10時頃に、何も浮いていないことを確認して湯船にはいりました。「はぁ」と一息して右前方を見ると、お風呂の底に20cm程の枝のようなものが立っているのがぼんやり見えました。枝が折れて入ったのかと思い、手に取ろうとした瞬間、それが両手両足をピンと伸ばして立っているカエルだということに気が付きました。「ええっ?!(||゚Д゚)」っと目を凝らして周りを見渡すと、同じく目の前と左側にも温泉の底に両手両足を伸ばして立っているカエルが・・・ w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w。

そう、私はカエルの死体に囲まれていたのです(TwTlll)。 あまりにグロテスクな光景に、もうその瞬間の恐怖といったら今思い出してもゾっとするくらい・・・(実際、しばらく温泉の写真を見ることもできませんでした( ノД`))。ライトで湯面が反射していたし、かけ流しの温泉が注いでいるので、湯船の表面は揺れ、外から見ただけでは底の方が良く見えなかったんですよね。それにまさか底に立っているなんて思いもしないし・・・

 宿側もカエルが飛び込むことを把握しているわけだし、こんなにも大量に、こんなにもグロテスクな状態になるのを知っているなら、カエルが入らないように柵を作るなり最低限何らかの対策をするべきです。目隠しの植栽の外側であればお風呂からの眺めも変わらずに済むと思いますし。何よりカエルが可哀想です・・・。
 東館にはもう一つ素敵な露天風呂がありますが、こちらは茶褐色で底が全く見えないのでカエルが入っていても見えないし・・・。気分的にも恐ろしくて入ることができず・・・(T∇T)
 不満その2<野天風呂>
利用時間は朝6時から11時、15時から24時まで。最初の入浴(カエルを発見する前)は清掃時間が終わった15時半頃に行きました田。野天は囲いの塀などがない為、男性が近くまで来れないように女湯への入り口はかなり手前にあります。
 植栽で囲まれたアプローチを進むと露天風呂の扉があり、扉を開けると正面に露天風呂、左側にオープンな脱衣所があります。入り口の扉を開けようとした時、ちょうど中から清掃の男の人が出てきました。あれ?清掃時間でもないのに・・・と気になりながらも入浴。
しかしよく考えたら、履物を脱ぐのは扉の中ですし、貸切でもないので「入浴中」の札もない。清掃のために入浴客の有無を確認するには、扉を開けるか、アプローチ途中の植栽越しに中を覗くか(露天風呂が見えます)しかないと思うんですよね。どちらにしても入浴中に清掃の男の人が中を覗く可能性があるってことですよねぇ。。。
今思うと、清掃の人が抱えていた出てきた荷物の中には、すくったカエルが入っていたんじゃないかと思うんですけど・・・。この時期は頻繁に飛び込むのでちょくちょくすくいにくるとか。もしかして、あの時もカエルエキス満載のお風呂に入ってしまってたのかな・・・ (゚´Д`゚;) (゚´Д`゚;) (゚´Д`゚;)


 不満その3<清掃>

下記の写真は本館のフロントとブティックの間、内風呂へと続く通路です。内風呂の利用時間は朝6時から。露天風呂がアレだったので、朝は内風呂へ、6時過ぎに向かいました。
で、やっぱりここにも大きなカエルがひっくり返った死体が・・・(T∇T)。広大な敷地の全てを掃除しろとは言いませんが、せめてゲストが出歩く前の時間に、コンクリートのメイン通路部分だけでも清掃をしてほしいです・・・。まぁこの時はカエル風呂でショックを受けた直後だったので、カエルに対して異常に反応してしまってたってのもありますが・・・
不満その4<本館レストラン>

初日のディナーは本館のレストラン「ラ・ブリーズ」で。「超」が付くほどの高級な印象です。食事自体は美味しくボリュームもあり満足でしたが、最後のデザートでちょっと「?」な出来事が。
私の一番の苦手食材は「桜(花弁の塩漬けとか葉の香りとか)」。4月という季節柄、桜を使ったメニューがありましたので、事前に相談済みでした。このことは、チェックイン時にもレストラン訪問時にも確認があり、ちゃんと伝わっていたので安心していました。しかし、誕生日(私)のスペシャルデザートで出てきたのは「桜のクレープ(夫も同じ)」(゚Д゚||)。。。
で、「奥様が苦手なのは存じておりますので、奥様の分は旦那様に食べて頂いて(夫→(||゚Д゚)俺が2皿も食うのー?!)、奥様にはこちらを・・・」と小さな別皿にピンクのケーキ・・・・。結局3皿のデザート、しかもスペシャルなはずの私のデザートが一番しょぼいという(苦笑)。何だコリャ。何でわざわざ食べられないって言っているものを作って持ってくるのか、不満ってほどではないですけど、このセンス、分かりません・・・



不満その5<ガーデンレストラン>

2日目のディナーは東館のガーデンレストランで。ラ・ブリーズよりはカジュアルな雰囲気ですが、金額はラ・ブリーズ同様に高級です。ここのスタッフはとにかく良くしゃべります。「心地の良いトーク」を超えて、ちょっと馴れ馴れしい感じ?まぁ、それはいいんですけど、ちょっと「ありえない」と思う出来事が。

この日の午前中に部屋を移動した際、夫が部屋に靴下を置き忘れていたそうで、レストランに入る前に隣のフロントで「後でお届け致します」と伝えて頂きました(ここまではありがたい)。しかし、なんと靴下が届いたのが食事中。透明なフィルムで包んだだけ(丸見え)の靴下をレストランのスタッフが食事中のテーブルの上に置いて行きました。しかも私達の間に (゚´Д`゚;)

せめて中が見えないように紙袋に入れて手渡すとか、いや普通は食後にフロントで渡すべきじゃないんだろうか・・・。ファミレスだって食事中のテーブルの上に履いた靴下なんて置かないでしょう。とても一流ホテルの対応とは思えない (゚´Д`゚;) (゚´Д`゚;)


不満その6<ガーデンレストラン>

スタッフがフレンドリーなのはいいんですけど、余計なことまで話しちゃうんですよね。「それ、言っちゃいます?」みたいな。例えば1本800円もする二期倶楽部お薦め「猪のソーセージ」をありがたく頂いている時に、「駆除した猪の再利用なんですよ。」とか、二期倶楽部での採りたて新鮮野菜を楽しんでいる時に、「ここは(原発事故の)ホットスポットだったんですよ。」とか・・・・

で、ここで翌日の一番の不満へと続く出来事が。
宿泊予約の際に、初めての宿泊であること、2つのレストランで夕食と朝食をそれぞれ食べたいということを伝えてありました。またチェックインの際にもレストランの確認がありました(前日の夜までに変更も可とのこと)。二期倶楽部はオーベルジュですし、一番の楽しみは宿泊しないと食べられない「非日常の朝食」。1泊目は本館の「和朝食」を堪能し、翌日の東館でのビュッフェもとても楽しみにしていました。

しかし、2日目の夕食後に言われたのは「明日の朝食時、ガーデンレストランはクローズになりましたので(ゲストが少ないから)、朝食は昨日と同じ本館になります。」と。残念がっている私達を見て、レストランのスタッフが言ったのは「場所は本館ですが、ビュッフェで出すものは全部持って行きますから!。パンもどんどん追加しますから!」。それならいいか・・・と、この時は思っていたのですが・・・。


不満その7<レストラン>

翌日いざ本館の朝食に向かうと 、用意されていたのはごく普通のアメリカンブレックファストのみ。本来東館だったらスパキュイジーヌとアメリカンブレックファストの2つのコースを選べるほか、ビュッフェに数々の新鮮野菜やデザート、チーズやシリアル、パンケーキやデニッシュなどが並び、さらに卵料理はエッグベネディクトも選択できるはずでした。
結局「全部持って行く」と言ったスタッフの言葉は、その場を取り繕う嘘で、何事もなかったように一つのメニューしかありません。エッグベネディクトも「できません。」。。。本館と東館はスタッフが違ったので、昨晩言われたことはあえて何も言いませんでしたが、せめてエッグベネディクトだけでも食べたいとお願いして作って頂きました(別料金)。しかしそれも、まるで私達が我がままを言って作ってもらったような雰囲気で、とても嫌な気持ちになりました。
2日目の朝食は有料です(1人3696円)。それなのに宿側の都合で勝手に場所も内容も変更され、謝罪どころか嘘までつかれるとは・・・。そもそも、チェックイン時にも両方のレストランで食べたいと言っているのですから、ゲスト数が少ない場合ガーデンレストランはクローズの可能性があると、事前に知らせるべきです。クローズが決まってから「昨日はゲストが多かったのでオープンしてたんですけどね〜(´ε` )」なんて軽く言われると「知ってたら初日をガーデンレストランにしたのに!」と余計に腹が立つ!

だいたい、予約してるゲストがいるのに人数が少ないからと勝手にクローズしてしまうってどうなんでしょう。料理自体が並ぶビュッフェならそりゃ勿体無いとも思いますが、ここはサイドメニューのハーフビュッフェですし、残ってもいくらでも再利用できると思うんですけど。しかし、もう食事の内容うんぬんよりも、何のフォローもない、楽しみにしていたゲストの気持ちをないがしろにするような、効率優先の姿勢に非常に頭に来ます。
 

不満その8<レストラン>

まだあるか?って感じですが(笑)。下記写真に写っている物体、何だと思いますか?
場所は本館レストラン「ラ・ブリーズ」正面の水盤の中。私達には「粗大ゴミ」に見えました。テーブルの目の前にあるので、ずっと気になってたんですよね。「まだ工事中だしね・・・でも何でこんなところに・・・」と思いつつ、結局2泊3日の間ずっと置いたままでした。
で、後で知ったんですが、これは「芸術作品(オブジェ)」だそうです・・・。この場合、作者や作品名がないとゴミと勘違いされるんじゃないでしょうか。せめて、スタッフからこの作品の説明があった方がいいのではないかと。このセンスも私とは合わないようです。。。
チェックアウト時も何事もなかったごとく何のフォローもありませんでした。初日に案内のスタッフにした質問も最後まで返答もありませんでした。全体的にスタッフのレベルも低い。結局のところ、震災後に集客がぐんと落ちたが故のサービスの低下のようです。値段が安い宿なら別にこれでもいいとは思うんですよ。。。良い時代を知っている常連さんならいざ知らず(常連さんには特別な対応をする雰囲気あり)、初めて泊まるゲストにとっては残念と言わざるをえない宿でした。正直言って「二度と行きたくない宿」です。
 
 二期倶楽部HP
東館メゾネットパビリオン
ルームチャージ84,300円+朝食7,392円(2人)+夕食27,300円(1,3650円×2人)=118,992
本館スイート「竜胆(りんどう)」
 1泊2食115,300円/2人


二期倶楽部客室編 旅行記目次へ